肩こり、腰痛に悩む人はすごく多い。2016年に第一三共ヘルスケアが男女50,000人を対象にした肩こり・腰痛のアンケートでは、1年間で肩こりを経験した人が54.6%、腰痛を経験した人が46.8%という結果になりました。肩こりと腰痛は多少痛くても我慢できます。「少しだる重く鈍い感じの痛みがある。痛みのある場所が明確ではない。止まっているときは痛くないけど動き出すと痛む。」
このような症状がある人は筋肉の損傷が原因の痛みである可能性が高く、トリガーポイント治療が得意とする痛みです。
トリガーポイントとは
トリガーポイント(Trigger Point)は和訳すると(痛みの)引き金(trigger)の点(point)です。筋肉の痛みの引き金になる点という意味で使われています。トリガーポイントは実際に痛む部位とは別の離れた部位に位置することがあり、たとえば頭痛のトリガーポイントが首の筋肉にある場合があります。痛みの引き金となるという意味で発痛点とも呼ばれます。
この本を参考にしました
東洋医学のテレビ特集などに出演されることが多い鍼灸師の伊藤和憲氏の著書「症状から治療点がすぐわかる!トリガーポイントマップ」です。頭から足まで身体の部位別の痛みに対して、「頭部の痛みであればトリガーポイントがあると思われるトリガーゾーンはここです!」というふうに治療点が図示されているのでトリガーポイントを全く知らない人でもわかりやすいし試してみたくなる本です。
- 作者: 伊藤和憲
- 出版社/メーカー: 医道の日本社
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: 単行本
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なぜトリガーポイント治療をするのか
トリガーポイントが痛みの発生源だからです。普通の人はこめかみが痛い片頭痛のとき、こめかみを揉んだりして痛みを和らげますね。このとき痛みのトリガーポイントがこめかみならば、発生源への治療ができて治療成功となります。しかし、トリガーポイントが首の筋肉にあったとすると痛みは再び起こるでしょう。諸悪の根源(トリガーポイント)から断つことが大切です。
トリガーポイント治療の対象
トリガーポイント治療の対象となるのは筋肉の損傷による痛みです。
内蔵の病気や外傷の痛みは対象としていないので、治療を試みる前に鑑別することが大切です。
トリガーポイントを発見する
肩こりがひどい人の肩を触ってみると硬めのしこり(硬結)が触れたことはありませんか。これは筋肉が固くなってできたしこりで圧迫すると痛みや痛気持ちいい感覚が伝わります。その場所がトリガーポイントですね。肩の僧帽筋は親指でグイグイ押してもそこまで痛くはないですが、首や腕の細い筋肉は軽く押して硬結を見つけなければいけません。
小さな筋肉のトリガーポイントを見つけるには指腹の感覚を研ぎ澄ませて繊細に触察する必要があります。素人では難しいですね。
主婦の方は毎日の料理でフライパンを振ったりキャベツの千切りをして腕の筋肉を損傷する人が多いのですが、上腕二頭筋のしこりは索状硬結(さくじょうこうけつ)といって糸のように細長くすごく小さなコリコリがあります。トリガーポイント治療の治療家の方はそこに鍼をするというのですからスゴ技ですね。
トリガーポイント治療を受けてみたい!
私は昔からパソコンやスマホをよく使うせいか、ひどい肩こりがあります。たまにマッサージや鍼を受けに行くのですが、すぐには症状が取れません。寝る前に痛みが出たり、肩が重だるい感じが常にあるのでもし肩こりがなくなったらどんな感じだろうと想像したりしますね。
トリガーポイント治療の上手な先生がどこかにいないものか?どうやって探せばいいのだろうか?一度トリガーポイント治療を受けてみたい!