すーさんブログ

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【ためしてガッテン】肩こり・首こり特集のまとめ

2月13日放送のNHK「ためしてガッテン」は"首こり"・"肩こり"の特集

番組内では、今まで肩こりのメジャーな原因である"僧帽筋"とは別に原因があるとして、原因筋の紹介から、セルフケアのやり方まで紹介していましたよ

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首こりとは?

我々日本人は首のこりも肩こりの一種として表現していますが、

外国の方は肩こりを"stiff shoulder"と"stiff neck"、つまり肩こり・首こりと使い分けていました

番組では首の後ろが凝っている症状を首こりと説明していました

 

首こりの原因は深層の筋肉にある!

東大病院リハビリテーション科の粕谷先生が首こりの原因について解説していました

肩こりと首こりではり治療をする時のはりの深度が違ってきます

肩は深く刺すと肺を傷つけてしまう危険が高いので、1cm程度の深さで僧帽筋を狙います。皮膚面に対して斜めに刺すのは、肺に刺さると気胸が起こるリスクがあるためです

首はまっすぐ深く刺していました

深さは2〜3cm程度。狙いは"後頭下筋群"で、上部の頚椎から始まって頭蓋骨(後頭部)に付く筋群ですね

後頭下筋群は、首の回旋運動(左右を向く)、上下運動、首をかしげる運動に関与します

後頭下筋群がこり固まると、頭痛や吐き気、めまいが引き起こされるんですね

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首こりになる原因は?

原因は2つ。姿勢の悪さと目の酷使です

姿勢の悪さは、特に机に向かって座ってパソコンなどの事務作業を続ける姿勢で起こります

集中すると前傾姿勢になりますね。背中が丸まり、首が前に出て顔を上げた状態が続きます

この姿勢が、後頭下筋群が凝り固まってしまう原因なんですね

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次に目の酷使ですが、最も注意が必要なのはスマホの使用かもしれません

日頃SNSやweb検索、ゲームなどでスマホの画面を何時間も見続けていますが、このときの眼球の動きに連動して後頭下筋群が酷使され筋肉の疲労によって血流不足が起こるようです

東洋医学の概念で、目と筋は関連があり、目を使うと筋を栄養する血が不足(血虚)となって筋のひきつりやしびれが出ると言われます

 

自分で首こりを改善する

番組では理学療法士の方が自分でできる首こり解消法を3つ紹介されていましいた

首こりの判断基準として正面を向いた時を12時として、2時と10時の方向へ首が回ればOK(60度の首回旋)

 

1.イヤイヤ運動

2.うなずき運動

3.アゴ引き運動

 

イヤイヤ運動

 首こりがあると、振り向く動作が制限されます

 首をゆっくりと左右に1セット20往復回旋運動をしましょう

 ポイントは、ゆっくりと痛くない軽い角度で運動すること

 

うなずき運動

 首をゆっくりと上下に1セット20往復運動しましょう

 

アゴ引き運動

 アゴを引いて後頭下筋群を伸ばします

 3秒アゴを引く運動を1セット10回しましょう

 

3つの運動を1日3セット、運動をする時は目を使わないように目をつぶって行うのが良いそうですよ

 

はりは後頭下筋群を直接ほぐせる唯一の治療法

番組ではバレエダンサーの女性がインタビューを受けていましたが、

はり治療を受けて首の痛みが全く無くなったと言われていました

後頭下筋群は首の深層にある筋肉なので触ってほぐすことができませんね

はりを2〜3cm入れることで、後頭下筋群に直接当てて治療できるって、はりの一番のメリットだと感じました

せっかく番組ではりの良い点を取り上げてくれたので、鍼灸師はチャンスですよね

番組みたで〜って患者さんを治すことができれば、鍼灸の評判もぐんぐん上がっていきますね!!

 

まとめ

全国の健康調査で、病気や怪我で自覚症状がある人の上位に「肩こり」があります

(男性では腰痛に次いで2位、女性では1位)

肩こりの症状がある人には、首に痛みがある人も多く、首がこっている人は「後頭下筋群」の凝り固まりが痛みの原因となっています

首こりの治療は、直接後頭下筋群を刺激することができる"はり治療"がおすすめ!

ですが、首の運動をセルフで行うことで、首こりの改善が可能になります

 

気になる方は、日々の生活で首の運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?