すーさんブログ

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鍼通電による鎮痛施術を受けてみた

寒かったり、湿気の多い日に古傷がうずくとよく言いますが、このような"うずくような"慢性的な痛みには鍼または鍼通電が効果があるようです

 

 

たとえば、むかし指を痛めたことがあって、しばらくして痛みが治まったのだが、後で骨にヒビが入っていたことが判明した場合など。怪我をした時に適切な治療をせずに不完全な状態で治癒しているため、骨の付き方が少しおかしく寒い日に古傷がうずくことがありますね。

このようなケースは鍼に電極をつないで(交流)電流を流す鍼通電を試してみる価値はあります!

怪我をした指付近のツボ2箇所の筋肉まで鍼を刺し、専用の鍼通電低周波治療器で電流を流します。電流の刺激によって痛みを緩和する物質である"βエンドルフィン"、"エンケファリン"、"ダイノルフィン"というタンパク質の1種が鎮痛に関与しているのです。これらの物質は手術後に使われるモルヒネなどの鎮痛薬に作用が似ていることから、内因性モルヒネ様物質と言われています。ただし、モルヒネが麻薬なのに対して内因性モルヒネ様物質はもともと我々の体内で産生される物質なので、麻薬のように中毒になる心配はありません。

 

 

鍼鎮痛は効果が出るまでに10〜30分ほどかかるため、鍼通電による電気刺激は15分以上続けることが必要とのこと。電気の痛みは、筋肉内に鍼を入れて電流を流しているため、皮膚には電気が流れず、皮膚にピリピリとした嫌な痛みはほとんど感じられません。

実際に鍼通電治療を受けてみましたが、たぶん温泉施設にある超音波風呂のような感じでした。(超音波風呂を経験したのは相当むかしの話なので、定かではありませんが・・・)治療を受け終わって、古傷の鈍くうずく様な痛みは明らかに軽快していました。鍼鎮痛の教本によると、鍼刺激を中止してもしばらく効果は持続するとのこと。どれくらい持続するかはわかりませんが、私には効果があったので成果が出て満足しています。あとは、どれだけ鎮痛効果が続くのか?電流の強さがどの程度が適刺激なのか追求できればいいと思いました。