アメリカのサイトでHPVワクチンの導入で子宮頸がんの減少が報告された
Cervical Precancers Drop Since Introduction of HPV Vaccine
内容は以下のとおり
・HPV 16および18による前癌の割合は、2008年の52.7%から2014年の44.1%に低下した
・ワクチン接種を受けた女性のうち、HPV 16および18に起因する前癌の割合は55.2%から33.3%に低下した
・ワクチン未接種の女性では、その割合は51%から47.3%に低下した
この結果より、HPVワクチン接種による子宮頸がんの罹患率の減少幅が大きいことがわかる
日本では2013年4月にワクチン積極的接種推奨の対象となり12〜16歳の女子を対象に定期接種されていた
しかし、2013年6月にワクチン接種後の体の痛みなどの不調の報告が大きく報道され、これを受けて厚生労働省はHPVワクチンの積極的接種推奨を中止した
現在でも不調とワクチン接種の因果関係は不明である
2019年3月現在、HPVワクチンの積極的接種推奨は中止されたままであり、ワクチンの接種率は1%未満となっている
WHOは日本に対して「HPVワクチンの接種推奨中止は若い女性を子宮頸がんのリスクにさらしている」と批判している
今回の子宮頸がん減少の報告を受けて、HPVワクチン接種率を上げる努力をするだろうか?
いろいろな方面でがん治療が注目されている今だからこそ、国には正しい判断をしてもらいたい