すーさんブログ

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EPAのサプリメントは摂りすぎると副作用がある?

青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は血液サラサラや中性脂肪の吸収を抑える効果などがあり、医薬品(動脈硬化の治療薬)の他にEPAのサプリメントとしても人気があります。

EPAは血栓が動脈に詰まる疾患(血栓が脳の動脈に詰まると脳梗塞、心臓の冠状動脈に詰まると心筋梗塞)に対して血栓を作りにくくする治療薬として臨床現場で使われています。この治療薬の副作用はケガなどで出血したときに血液が止まりにくくなるということです。これは血小板の血液凝固の作用を阻害するためです。病院で処方される治療薬は、用量を医師が考えて1日に飲む分量が決まっているため心配はありません。
気になるのはドラッグストアやAmazonなどのネット通販で購入することができるEPAのサプリメントの飲み方です。
EPAサプリメントを飲む人の多くは動脈硬化予防や中性脂肪が気になるという理由から健康のために個人の判断で毎日摂るようにするでしょう。厚生労働省が定めているEPAの目標摂取量は1g(成人1人)です。サプリメントのパッケージには1日3粒で350mg程度のEPAが含まれていると書かれています。目安の用量を守らずにたくさんのサプリメントを一度に摂ると、前述したような出血傾向の副作用がでる可能性があります。また、歯医者で抜歯をしたりあるいは予防接種などの注射でも出血が止まりにくくなるかもしれません。特に抜歯では出血が多くなるので、事前にサプリメントの服用を一時的に中止するなどの処置をとりましょう。

EPAのサプリメントは動脈硬化の予防などに効果があるとされていますが、サプリメントはあくまでも補助食品のため過剰な期待は禁物です。EPAは魚料理を食べることで摂ることができます。新鮮な刺し身を毎日食べることはむずかしいかもしれませんが、1週間の内3日を魚料理(煮物・塩焼き・照り焼き・カルパッチョ・ホイル焼きなど)にしてみてはどうでしょうか?スーパーのお惣菜でブリの照り焼きを1品買ってきても良いですね。
サプリメントに頼りすぎず日々の食事で魚を多めに摂るなどして対応することをおすすめします。