四関穴(しかんけつ)とは、左右の合谷・太衝を指す
合谷は、陽明大腸経の原穴・四総穴の面目
太衝は、厥陰肝経の原穴
陽明経は多気多血で、気や血を補うパワーのある経絡のため、
その原穴である「合谷」の効果は抜群
太衝も原穴なので、力のあるツボ
東洋医学で、精・気・血・津液(水)は生理活動に関わる基礎的な物質と考えられる
なかでも気・血・水は、体内を廻っており、もし廻りが悪くなったり、不足した場合に病気になると考える
そこで、四関穴の効果であるが、「四関穴は三焦を通す」効果がある
つまり、気・血・水の通り道である三焦(上焦[胸部]・中焦[腹部]・下焦[下腹部])の滞りを解消する
では、どういった場合に使えるのか、自分なりに考えてみる
・めまいや貧血、月経後など血が足りずにフラフラする場合
・肌が乾燥して湿疹がある場合
・不安がある、怒りっぽい、集中が続かないなどの精神的な症状がある場合
・ふくらはぎなどの筋肉が攣りやすい場合
・手足が冷える場合
気・血・水が不足する(気虚・血虚・津液不足)の時に四関穴を補えば良さそう
逆に、気・血・水が滞っても使って良いかも
さらに1つの証を取り上げて他の取穴について考える
★肝血虚(主訴:イライラ、随伴:めまい、肩こり、耳鳴り、不安、生理痛(腰痛)、手足が冷える)の取穴
血海→血を補う
膈兪→八会穴(血会):血を補う
三陰交→足の三陰が交わる、最強の陰穴。月経不調など女性特有の疾患に効果あり
曲泉・陰谷→肝虚証に対する六十九難の補法で使う