すーさんブログ

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【RWC2019】日本vsアイルランドを観て感じた10のこと

9月28日の午後6時13分、静岡県のラグビー会場で日本代表がアイルランドに勝利を収めたあと、観客席で起こったバンザイに鳥肌が立ちました。感動の一戦を思い返し日本代表の試合を通して私が感じた10のことを次に書き記します。

仲間を信じぬいたプレー

ラグビーはチームメイトが多く密集地帯でぶつかり合うスポーツです。自分の近くでプレーする仲間の選手がたくさんいるので、仲間を信頼して自分より大きな相手選手に体当たりできます。1人に対して自分ひとりでは弾き飛ばされてしまうところを2人または3人がかりで止めるのはルール上なにも問題ないんですね。仲間を信じぬいたプレーで世界ランク2位のアイルランド相手に後半圧倒して20分間リードを守りきって勝利しました。

失敗は悔しくない

10番の田村優選手はペナルティキックを担当します。40m以上離れた場所からゴールを決めたときテレビの前で拍手を贈りました。田村選手は0 - 0の前半、最初のペナルティキックを外しました。彼はボールの行方を確認した後一瞬目線を落としましたがすぐに手をひとつたたき走りだしました。ペナルティキックを100%成功できる選手なんていません。田村選手は失敗キックも想定して試合に挑んでいるのだと思います。ひとつの失敗に囚われず切り替えることがその後の成功につながると感じました。

応援は力になる

満員の客席には5万人が応援につめかけました。日本代表のジャージである赤白のボーダーの人たちは日本が得点した時に大いに盛り上がりました。また、日本がチャンスを迎えたシーンや攻め込まれているシーンでも大きな声援が届いていました。試合後の選手のインタビューにもありましたが、応援が力になって強敵に勝利することができたのだと思います。

積み重ねが大事

トライ(5点)とキック(2点)で計7得点することができます。しかし日本はゴールから40m地点でのペナルティーでペナルティーゴール(3点)を狙っていきました。前半20分に3 - 12とこの試合最大の9点リードを許しましたが、コツコツとペナルティーゴールを2つ返して後半の逆転につなげました。一気に大量得点を目指さずに得意なパターンで得点を積み重ねていった結果最終的に逆転することができました。逆転トライのシーンはパスを何本も繋いで相手を動かし、最後は攻撃の人数が相手ディフェンスの数でひとり勝った日本がトライを決めました。日本らしいチームプレイが見られた瞬間でした。

助けるし助けてもらう

アイルランドは後半に入ると体の大きなFWがシンプルに突進して攻める戦法を取ってきました。何度も何度も繰り返し攻め込んできます。日本のディフェンスは数人がかりで相手FWのタックルに対向し決定機を作らせませんでした。突進する相手にタックルをする選手は周りの選手のヘルプを信じて止めにいきます。周りの選手がヘルプに入るのがとても早くさぼらずに対応できており繰り返される重量級の突進に耐えきることができました。日本はFWだけでなくBKの選手が密集地帯に後ろから参加してスティールしたり味方のターンオーバーを防いでいてお互い助け合う精神が根付いているいい組織だと感じました。

1つにまとまったチーム

試合開始前のウォームアップ後にロッカールームへ引き上げるシーンがテレビ画面に写っていました。彼らは集団になり肩に手をかけてグラウンドを後にしていました。このシーンからまさにチームが一丸となって戦っているんだと印象を受けました。

自分たちだけは疑いなく勝つという気持ちを持つ

試合後のインタビューでリーチ・マイケルキャプテンは世界ランク2位のアイルランド相手に「世の中の人は勝つと思っていなくても自分たちは"勝つ"と信じて準備に取り組んできた」と語っていました。世間の評判に流されず、自分たちを信じてやっている意識の高さがうかがえます。大会前にキャプテンが語っていた通り「日本の強さを証明する」ことが実現されました。

準備をしたことで自信になる

開幕戦のロシア戦後、次のアイルランド戦へ準備を万端して勝利を狙うとのコメントが記事になっていましたが、監督・コーチなどのリサーチ力と戦術組み立て力には脱帽します。準備をしたことで得た自信は過去の対戦成績で10戦10敗だった相手をも負かしてしまいました。相手がどこであろうが準備を怠らない、仕事や試験対策であっても同じで準備をすれば自信を持って挑むことができます。逆にいうと、準備を目一杯すれば難儀な仕事や試験でも不安に緊張せずに臨めるでしょう。

対戦相手へ敬意を表する

アイルランドは本当に強かった。代表経験が豊富で体も大きくチームは実績を残している。日本代表は試合終了(ノーサイド)後チームメイトと喜び、アイルランドの選手と言葉を交わしました。試合後のインタビューで監督・選手ともアイルランドの選手に対して「アイルランドは強かった」「難しいゲームだった」と振り返りアイルランド代表に敬意を表していました。

対戦相手からリスペクトされる

試合後のアイルランドのキャプテン・監督がインタビューを受けていました。一様に試合結果にショックを受けていましたが、日本のラグビーが素晴らしかったことと、非常に厳しいゲームになると思っていたが日本が少し上だった。自分たちはやれることはやった。日本は相手国からリスペクトを受けていました。