60代の母が目をシパシパさせて「目が霞むよ〜」と言っている。
本が読みたいのに読めないのは辛いだろう。
年をとると、目の疲れなどの症状は出やすくなります。
体で産生するエネルギー量が減ってしまい、目に届くエネルギー量が不足してしまいます。同時に頭に届くエネルギー量も少なくなってしまうと、頭痛やめまいが起こってきます。
近い将来、年配の方に限らず、若い人も目の不調を訴える患者さんは増えるでしょう。
それは、スマートフォンの普及によって目を酷使するようになってきたからです。
あなたは、1日に何時間スマホを触っていますか?布団の中でYouTubeなどの動画やゲームを見ていませんか?
心当たりのある方は要注意!将来、目の症状が出てくるかもしれませんよ。
目のかすみの治療を鍼灸でやりたい!
目の治療を鍼灸でする場合、目の周囲のつぼを使うといいです。
"晴明"・"攅竹"・"承泣"・"四白"など、目の周囲には目の治療穴がたくさん存在します。
これらのつぼはリスクが高いので、鍼灸師として経験を積んだら積極的に使っていきたいですね。
他に、目と離れた体の部位で治療できないものか?調べてみました。
・太衝:足の親指と人差し指の骨を上になぞっていくと、ぶつかるところ
足厥陰肝経の原穴。「目」は東洋医学で「肝胆」と関連があるとされます。
目のかすみの原因を、肝の疏泄作用(エネルギーをスムーズに流し、血流量を調節する)の不調と考え、太衝に鍼刺激をすることで、目へ行く血流を良くします。
原穴なので、エネルギーが強いつぼです。目の症状がきついと圧痛が強いです。
・光明:足の外側で、外くるぶしと膝の中間よりすこし下
足少陽胆経の絡穴。穴名は"光"・"明"ともに、目に関連します。
足のつぼですが、昔から老眼の特効穴として使われています。
鍼でもいいですが、私はお灸をしてあげました。
この2つの治療穴で目のかすみが改善してくれるといいな!