すーさんブログ

健康をテーマにしたブログ。東洋医学・鍼灸・漢方・その他なんでも

腰痛に対するあんま・鍼

どうも、鍼灸学生の鈴木です。

 

たまに、ボランティアで身内の治療をするのですが、今回は腰痛の治療をやってみた。

患者は62歳の男性、職業は事務職。私のいとこの結婚式に参列するために、わざわざ岐阜県から来てくれました。

まずは、問診をしてそのあと触診をしていきます。

 

主訴は腰痛、腰に突っ張り感。特に朝起きたときに痛みがある。昼間は特に痛みはない。

腰まわりを触診すると、第2腰椎の左2cmくらいに筋肉の緊張が見られた。

痩せていたので食欲の有無を聞くと、食べれるけど汗を大量にかいて体重が落ちているとのこと。(岐阜はこの夏暑くて最高気温が39℃だったらしい)

ともあれ、胃腸の調子は問題ないようだ。

 

以上を踏まえて治療していきます。

慢性の筋筋膜性腰痛(座っている姿勢を長い時間続けていたことにより、筋疲労や循環障害がある状態)に対して、治療をしていきます。

  1. 左右の腎兪(じんゆ)※1を親指でもみほぐします。3秒くらいかけてゆっくり押してあげると気持ちがよいですよ。
  2. 左右の志室(ししつ)※2を親指でもみほぐします。
  3. 一番コリがある左の圧痛点に鍼をして5分間置鍼(しばらく放置)します。

※1:第2腰椎(一番下の肋骨と同じ高さ)の外側1.5寸(親指の幅1.5倍分)にあるツボ

※2:第2腰椎の外側3寸(親指3つ分)にあるツボ

慢性の腰痛の場合、鍼は置鍼すると良いです。

急性の場合は、鍼を刺してすぐ抜鍼します。

 

腰痛に対する治療は以上で、他に背中全体をあんまでほぐします。あんまをする時のワンポイントとしては、最初と最後に軽擦法といって背中を擦ってあげると良いです。弱い刺激で気持ちが良く、あんまの開始と終了の合図として使ったりします。

 

あんまのやり方は、脊柱の隣で筋肉が盛り上がる”脊柱起立筋”は親指で押しながら左右に揺する感じで、”肩甲骨の内側”に沿って親指をもぐり込ませるようにほぐしていくと気持ち良いですよ。

 

腰に置鍼しているあいだは、両足を揉みほぐします。

膝の裏中央にあるツボ(委中)は腰痛の特効穴でよく使われるツボですよ。親指で3〜5秒くらいかけて徐々に押してあげましょう。

足つぼ(足裏)を押してあげても良いですね。痛気持ちいくらいが良いですが、内蔵に疾患があると飛び上がるくらい痛いです。

足つぼの痛みは人それぞれなので、私が詳しく勉強していきたい分野の一つです。